商標の本の紹介

Post date: 2016/12/13 2:25:15

商標に限らず、工業所有権(知的財産権)一般について、概略を知って頂く本の紹介です。

○ 工業所有権法研究グループ編「知っておきたい特許法」発行:株式会社朝陽会、発売元:全国官報販売協同組合をお勧めしています。法律臭くなく普通の言葉で説明してあります。知っておいて欲しい項目を良く拾ってあります。特・実・意・商だけでなく、不正競争防止法、著作権法も載っています。条約はパリ条約だけで物足りませんが。

○ 条約については、パリ条約、特許協力条約、マドプロに分けて荒木好文「図解○○」発明協会があります。読みやすいのでお勧めです。

○ 商標法では、その次に読める本が余りなくて、特許庁編「工業所有権法(産業財産法)逐条解説」発明協会 の商標法第3条、第4条を読んでください、と言っています。

古い本で、手に入らないのですが、江口俊夫「新商標法解説」萼工業所有権研究所出版部は、読み易いし、説明としては判り易い本です。

その次というか、行き止まりで網野誠「商標」有斐閣。分量があります。

その他に田村善之「商標法概説」弘文社等があります。

○ 「知っておきたい特許法」の後は、特許庁の電子情報プラットホーム(J-Plat Pat https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage)につないで、各種の案内を見てもらうのも良い方法です。

○ なお、高林龍「標準 特許法 第4版」有斐閣 には、電子情報プラットホームで特許の明細書を読む方法等具体的なことが書いてあります。講義を聴く学生用の案内ですが役に立ちます。法律家の書いた特許法の本、ということで安心して読めます。手続きについて書き足らないところもありますが。

文責:広瀬